会計主体論とは、企業会計に対する利害関係者の要請と、それに対する企業会計の目的、いいかえれば企業会計の有用性の意味を考える際に、企業をその利害関係者とのかかわりあいにおいてどのように位置づけるかというものです。
代表的な会計主体論は以下の二つです。
会計の主体を資本主とみなし、会計を資本主の立場から考える
会計の主体を企業それ自体とみなし、会計を企業それ自体の立場から考える
企業の所有者である資本主を会計の中心におく
企業を株主とは別個の独立した存在としてとらえ、企業自体が独自に権利義務の主体となりうるとする
資産−負債=資本 (資本等式)
資産=負債+資本 (貸借対照表等式)
資産は資本主の所有財産であり、負債は資本主の負担義務。そして資産と負債の差額が資本主に帰属する持分である資本
資産は企業の財産であり、負債と資本は企業活動に運用される資本の調達源泉