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損益計算書の調整項目



費用及び収益のうち、現金の流出入を伴っていない項目はキャッシュフロー計算書の作成にあたり調整されます。
その主な項目は次のとおりです。


減価償却費

減価償却費とは、費用配分の原則に基づき、有形固定資産の取得原価をその耐用期間にわたる各事業年度に配分したものであり、現金の流出を伴わない費用です。

したがって、損益計算書に費用として計上されている減価償却費は、キャッシュフロー計算書の作成にあたって加算調整します。



貸倒引当金繰入

貸倒引当金とは、売掛金や受取手形などの売上債権の貸倒れによる将来の回収不能額を当期に見積計上したものであり、貸倒引当金を繰り入れた時点では現金の流出を伴っていません。

したがって、損益計算書に費用として計上されている貸倒引当金繰入は、キャッシュフロー計算書の作成にあたり、加算調整します。



棚卸資産評価損

棚卸資産評価損とは、商品などの棚卸資産の期末時価が帳簿価額より下落したため、時価と帳簿価額との差額を評価損として計上したものであり、この評価損を計上した時点では現金の流出を伴っていません。

したがって、損益計算書に費用として計上されている棚卸資産評価損は、キャッシュフロー計算書の作成にあたり、加算調整します。





キャッシュフロー計算書の解説一覧



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