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変動費と固定費

費用には2種類あります。それが変動費と固定費です。これらを順に解説していきますと、まず変動費とは企業の営業活動にともなって比例的に発生するコストであり、ハンバーガーショップで例えてみますと、ハンバーガーを販売すればするほど発生するハンバーガーの材料費がこの変動費に該当します。それに対して固定費とは、何もしなくてもそこにそれが存在しているだけで発生するコストです。これもハンバーガーショップに例えてみますと店舗の電気代や店舗の地代や家賃などがこれに該当します。

変動費
企業の営業活動にともなって比例的に発生する費用

固定費
企業が営業活動を行っている限り毎期固定的に発生する費用


このような変動費と固定費それぞれの性質を利用することにより、固定費と変動費をまかなってなお利益がでる水準に達する販売量(これを会計学では損益分岐点売上高、または損益分岐点販売量といいます。)を計算的にはじき出すことが可能です。それがCVP分析です。CVP分析は経営分析などにも利用されます。

ちなみにCVP分析のCVPとはそれぞれ次のように「コスト」と「販売量」と「売上収益」の頭文字です。

  • コスト(Cost)

  • 販売量(Volume)

  • 売上収益(Profit)


CVP分析の行い方

(1) まず縦軸にコストと売上収益の金額をとり、横軸に販売量をとります。それが[図解1]です。



(2) 次に、固定費は販売量の多寡にかかわらず一定額発生する性質のものですから水平なラインをとり、
その固定費に上乗せする形で販売量に比例して発生する変動費のラインをとります。それが[図解2]です。



(3) そして売上高のラインを45度の角度でとります。それが[図解3]です。



(4) このようにしてできた固定費と変動費の合計ラインと売上高のラインとが交じり合う点が、もうおわかりだと思いますが利益がでるかでないかの損益分岐点です。

その損益分岐点における販売量が損益分岐点となる売上高の水準、損益分岐点売上高です。





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