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企業会計原則の解説


予約販売
予約販売については、予約金受取額のうち、決算日までに商品の引渡し又は役務の給付が完了した分だけを当期の売上高に計上し、残額は貸借対照表の負債の部に記載して次期以後に繰延べなければならない。


予約販売

予約販売とは、あらかじめ顧客から購入の意思表示を得ると同時に商品代金を受領しておき、商品の引渡しは後ほど行われるという販売形態です。

予約販売は百科事典の販売などによく用いられるようです。


予約販売における収益の認識

通常の販売契約においては、商品を販売し、品物を相手方に引渡すと同時に現金か売掛金といった対価を受け取るため、商品を引き渡した時点で収益が実現します。

そのためその引渡時点で売上高を計上する販売基準が具体的会計処理として適用されます。

しかし予約販売は通常の一般販売と異なり、商品を引渡す前にあらかじめ代金を受取り、商品の引渡しは後ほど行われます。また商品の引き渡しが行われるまでは販売契約として成立していないためキャンセルすることが可能です。

したがって予約販売については、予約金受取額のうち商品の引渡しが実際に完了したものだけを収益の実現として認識し売上高に計上する販売基準により収益が認識されます。

予約金は実際に収益実現として認識されるまでは予約販売前受金等として貸借対照表に負債として計上します。収益実現まではあくまで返還義務のある負債という扱いです。





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