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企業会計原則の解説


損益計算書原則三D、売上総利益の表示
売上総利益は、売上高から売上原価を控除して表示する。
役務の給付を営業とする場合には、営業収益から役務の費用を控除して総利益を表示する。


売上総利益

売上総利益とは、例えば60万円で仕入れた商品に100万円の値をつけて取引先に販売している場合における利益40万円のことで、一般に粗利益(粗利)と呼ばれるものです。

これを図解すると次のとおりです。


ちなみに、この売上総利益40万円を売上高100万円で割ったものが売上総利益率です。実務上は粗利率と呼ばれることが多いです。

この場合ですと40/100で40%となります。


売上総利益率の計算

売上高と売上総利益の金額を入力して計算ボタンをクリックすると売上総利益率が計算されます。

売上高
売上総利益
売上総利益率(粗利率)

競争力の源泉

企業は外部から調達した商品や原材料などのになんらかの付加価値を付け、もともとの値段より高い値段で外部に販売することで、その差額から利益をあげています。

その場合の、調達してきた財に対しどれだけの付加価値をつけて外部に販売しているか、つまり元々の仕入原価に対しどれくらいの割合で利益を加算しているのかを表すものが売上総利益率です。

企業が外部から調達してきた財に利益を上乗せしてより高い値段を付けて市場で販売することができるのは、市場がその財または企業のブランド等に対してそれだけの価値を見いだしていることに他なりません。

したがって、企業が財に付加する付加価値(売上総利益率)の大きさは、その企業の競争力の大きさを表しているといえます。

売上総利益率は業種によってばらつきがあり、一般に卸売業はかなり低く、小売業は卸売業よりやや高く、製造業は高め、サービス業はさらに高めとなっています。

したがって業種の異なる2社の売上総利益率を比較をするのは全く意味がなく、同業他社平均等と比較をすることでその会社の競争力が同業他社より高いのか、逆に低いのかが分かります。





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