簿記検定、税理士試験等の電卓に必要な機能
簿記検定や税理士試験等の受験上、使いこなすと便利な機能、よく使う機能等をまとめました。使い方については各電卓の説明書、または電卓の使い方に関する書籍をご覧ください。
よく使う機能 |
AC、C、+、-、×、÷、%、+/-、 |
使いこなすと非常に便利 |
MR、GT |
ほとんど使わない機能 |
検算(受験上使用禁止)、日数計算、√ |
復興所得税ができて便利になった機能 |
税抜/税込 |
電卓のメモリー機能(MR)とグランドトータル機能(GT)
知ってる人はたいてい知ってるので裏ワザというほどでもないですが、使いこなすと非常に便利なのがメモリー機能(MR)とグランドトータル機能(GT)です。
メモリー機能はそれなりに知られているため使用している方が多いかと思いますが、グランドトータル機能はほとんどの方が使ってないと思います。しかし使いかたを覚えると非常に便利です。
GTを使った計算1 (CASIO製電卓を前提)
最も一般的なの活用は、次のような消費税法における比例配分法の計算を行なう場合です。
(200,000+100,000)×0.8 - 50,000×0.8 - 10,000×0.8 = 192,000
この場合、普通の人であればMRを使って次のように計算すると思います。
200,000100,0000.8
50,0000.8
10,0000.8
192,000
これをGTを使って行うと次のようになります。
200,000100,0000.8
50,0000.8
10,0000.8
192,000
を使った計算は電卓内部に記憶されているごとの計算結果を最後にで呼び戻しているだけです。ポイントはを使うことで計算結果がプラスマイナス反転することです。
上記の具体例ぐらいの計算ですとを使うことがそれほど便利には感じないかもしれませんが、次のような具体例の計算を行う際にはのありがたみがよくわかると思います。
GTを使った計算2 (CASIO製電卓を前提)
次のような具体例の計算もとを駆使すると非常に簡単に計算できます。
(200,000+100,000)×0.7958288 - 50,000×0.795828 - 10,000×0.795828 = 190,999
まず、端数処理機能をの位置にあわせて端数処理なしに設定します。その上で課税売上割合0.7958288を電卓のメモリーに記憶させます。
そして課税売上割合0.7958288の部分を入力する代わりにでメモリーを呼び戻してを併用して計算します。
200,000100,000
50,000
10,000
190,999
おわかりいただけましたでしょうか?実際に電卓を叩いて計算されるのがおすすめです。
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