財務キャッシュフローの内容
財務キャッシュフローはおおまかに銀行借入による資金の調達と、銀行借入の返済により構成されています。したがって、財務キャッシュフローを見ることでその企業が今、資金を必要としているのかそうでないのかを判別することができます。
(本業が不調の場合)
例えば、本業が不調で資金繰りが苦しい企業の場合は、一般的に銀行借り入れによりなんとか資金繰りをつけることになるため財務キャッシュフローがプラスになります。
営業キャッシュフロー |
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投資キャッシュフロー |
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財務キャッシュフロー |
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(本業が好調の場合)
逆に本業が好調でキャッシュが豊富にある企業の場合は、稼いだキャッシュによって借入金を返済していくため財務活動によるキャッシュフローはマイナスとなります。
営業キャッシュフロー |
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投資キャッシュフロー |
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財務キャッシュフロー |
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(積極投資企業)
また、本業が好調でキャッシュを多く稼いでいる企業であってもその稼いだキャッシュ以上の巨額の投資を行うために銀行借り入れや社債の発行などにより資金を調達した場合には、財務活動によるキャッシュフローがプスとなります。このように財務キャッシュフローからはその企業の財務状態判断することができます。
営業キャッシュフロー |
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投資キャッシュフロー |
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財務キャッシュフロー |
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財務キャッシュフローの具体例
財務活動によるキャッシュ・フローの区分には、資金の調達及び返済によるキャッシュ・フローを記載します。例えば、次のようなものが記載されます。
- 株式の発行による収入
- 自己株式の取得による支出
- 配当金の支払
- 社債の発行及び借入れによる収入
- 社債の償還及び借入金の返済による支出
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