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まえがき

ウインドウズ97が発売されてパソコンが一般家庭に爆発的に普及しだした2000年当時、めんどくさい手作業の代名詞である簿記の仕訳や会計ソフトへの手入力はパソコンの普及によりいずれなくなってしまうだろうとよく話題にされていました。

それに対して「いやいやそんなはずはない!」、という思いで大学生だった当時の管理人が書いたのが以下の「簿記の普遍性」という文章です。

そして15年後の2015年現在、パソコンどころかモバイル端末も一般的に普及し、インターネット接続環境も飛躍的に向上しました。当時はダイヤルアップ接続が一般的でしたがいつしか常時接続が当たり前になり、いまやいつでもモバイル端末でどこでもインターネットに接続できるが当たり前の世の中にました。

しかし、簿記や経理業務などは全く無くなっていません。無くなっていないどころか2000年当時とほとんど何も変わっていません。



簿記の知識の普遍性

パソコンを一切利用しないで経理を行う場合には、取引を逐次伝票に記入し、それを集計して試算表を作成し、さらに決算整理をして、最後にそれぞれの項目の残高を貸借対照表と損益計算書に振り分けてと、財務諸表を作成するには大変な労力がかかります。

それに対しここ数年パソコンが普及し、またいろいろ便利な会計ソフトが発売されていますが、そのような会計ソフトを利用して経理を行えば簿記の知識が特になくとも経理が行えます。例えば、小さな商店からちょっと大きめの企業でも取引をパソコンに入力するだけで自動的に試算表を作成し、さらに貸借対照表や損益計算書の作成まで行ってくれます。

このようにパソコンを利用して経理をする場合には、取引をパソコンで入力するだけで貸借対照表損益計算書まで自動的に作成してくれるため、誰でも簡単に経理ができるようになり、「これからの時代は簿記の知識が不要になる」とよく耳にすることがあります。しかし本当にそう考えていいんでしょうか。

それに対し私自身はそんなはずは絶対にないと思っております。というのは、確かにパソコンは貸借対照表や損益計算書を作ってくれます。でも、その貸借対照表や損益計算書の数字をみて業績を判断したり、または財務諸表の計数値を読みとりいろいろな意思決定に利用していくのは結局私たちです。さらに貸借対照表や損益計算書の勘定残高や費用、収益、利益がどのような会計処理の積み重ねの結果のものなのかは、実際にその数字を自分で導き出せるようでなければ理解できないでしょう。だからパソコンを活用することで経理業務が楽になるだけで、これからも簿記の知識が必要とされるのです。

そしてさらにいうなれば、パソコンを利用して会社経理を行うことが社会一般であたりまえになったとすれば、現在では実効性に欠けるため認められない複雑な会計処理でもパソコンを利用して経理を行うことが常識とされるような時代になれば十分実行可能になり、会計処理自体が複雑化・高度化していくことも予想されます。そうなるとすれば、パソコンが発達することにより経理が楽になるのではなく、むしろ大変になるということも考えられます。

結局、いつの時代においても簿記の知識は必要とされるのです。つまり、簿記の知識の必要性というものは普遍的なものなのです。




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